床下リフォームのニーズが急増中

床下は目に見えない部分なので、どうしてもリフォームの優先順位が低くなりがちです。

最近は地震などの自然災害が頻発していることから、ようやく基礎補強の重要性が認知されてきました。

近年、基礎補強をはじめとした床下リフォームのニーズが急速に高まりつつあります。

こちらの記事では、今さら聞きづらいという方に向けて、床下点検をおこなわなければならない9つの理由をご紹介しています。

床下リフォームが必要な理由9

1.基礎の劣化を防止

築年数が経った家では、基礎コンクリートが劣化して、ひび割れ(クラック)などの不具合が生じます。

クラックは家の耐久性を大きく下げるだけでなく、そこから湿気が入り込むことでシロアリの発生を招きます。

基礎コンクリートの外側にはモルタルが塗られているため、庭などから基礎を見るだけではコンクリートが受けている本当のダメージがわかりません。

そのため床下リフォームを定期的におこない、内側から基礎コンクリートの状態を確認する必要があるのです。

2.シロアリ被害を予防

シロアリは木を好んで食べます。木造住宅は木がふんだんに使われているので、シロアリにとってはごちそうです。また、シロアリは湿気の多い場所を好む性質があるので、ジメジメした床下は天国のような環境です。

シロアリに木を食べられてしまうと、家の構造体である土台や柱、梁が弱くなり、家の強度が大きく落ちてしまいます。

構造体以外にも木は使われており、床や壁の木組みもシロアリの被害にも影響があります。床の木組みを食べられてしまうと床が抜ける恐れがあるので、注意が必要です。

シロアリは家にとって天敵なので、床下リフォーム業者に頼んで、防アリ対策をおこないましょう。

3.木部の構造体が腐るのを予防

木部がダメージを受ける原因は、シロアリだけではありません。

木には水を吸収する性質があり、年数が経つにつれ、どんどん脆くなっていきます。湿気が多い場所と少ない場所では、木の劣化速度が明らかに異なります。

数日で腐ることはないものの、床下リフォーム業者に頼んで防湿・調湿対策をおこないましょう。

4.カビ被害を予防

湿度が高く、風通しが悪いとカビが発生しやすくなります。床下を開けて、ツンとした刺激臭を感じたことはないでしょうか?

あの臭いはカビが原因です。

床下でカビが発生すれば、やがて生活している部屋まで臭いが届いてくる可能性があります。また、カビはぜんそくやアトピー、結膜炎などの原因にもなります。

カビを予防するには、湿度の上昇を防ぐか、風通しを良くすることが重要です。床下には換気口がありますが、梅雨のときなど、外気の湿度が高かったら意味がありません。

根本から問題を解決するには、調湿マットを敷くのが一番です。

調湿マットによっては、効果が20年以上持続するのもあるので、気になる人は床下リフォーム業者に相談してみましょう。

5.水道管やガス管の老朽化による水漏れ・ガス漏れを予防

床下には水道管やガス管が敷設されています。湿気が多い床下は水分を含んでいるので、配管に影響が出る可能性があります。

影響が出るのは鉄でできた配管です。

鉄管はひと昔前まで水道管として頻繁に使用されていましたが、サビによる経年劣化で脆くなりやすいという致命的な欠陥がありました。

脆くなった鉄管を放置すると水漏れが発生し、床下に湿気が溜まってしまいます。すでにご紹介したように、床下に湿気が溜まると、シロアリやカビの発生を招きます。

また、ガスが漏れれば、引火して大事故につながる可能性があります。

床下リフォームで水道管やガス管の点検・交換をおこなうことをおすすめします。

6.点検口を設置

点検口がないと、床下に潜ることはできません。床下に点検口があることで、基礎や水道管の状態を確認することができるのです。

そのため点検口がない家は、早急に床下リフォームで設置する必要があります。

7.床下収納を設置

床下点検口を設ける際は、収納スペースとして活用することをおすすめします。

各メーカーが床下収納庫を販売しているので、効率よく収納するため、購入を検討してみましょう。

8.床のへこみを修繕

湿気によって木が弱ることで、床がへこんでしまう場合があります。

その状態を長期間放置していると、床が抜けてしまったり、修繕箇所が大きくなってしまったりします。

先述の点検口がすでに設置されている場合、簡易的な木部の補修ができます。

9.断熱材の敷設

古くに建てられた家では、床に断熱材が敷かれていないケースがあります。

特に冬場は、床下に冷気が入り込むことで床が冷え、足元が冷たくなってしまいます。

床下リフォームで断熱材を敷設することにより、冬でも靴下なしで家の中を歩き回ることができます。

床下点検で長く住める家に

冒頭では、床下リフォームを内蔵の不具合にたとえました。

たとえば、心臓に疾患があっても、外見的には何も変わらないですよね。でも、疾患を放置していれば、命を落とす可能性だってありえます。

床下の不具合も同じです。

外から不具合を確認することができなくても、基礎コンクリートにクラックが入っていれば、家の耐久性が大きく落ちてしまいます。

だからこそ、家を長持ちさせるためにまずは現状把握として床下点検をおこなう必要があるのです。

築10年以上で、まだ床下点検をおこなっていない方は、一度相談してみてください。

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