基礎補強で床下浸水の対策をして被害を最小限に

日本は年に何度も、台風や集中的なゲリラ豪雨に見舞われ水害を被ることがあります。

浸水した水は汚泥や土砂が含まれ衛生的に悪く、家の復旧にも時間やコストがかかります。床下浸水の被害に合わないように事前に対策を立てて急激な雨による浸水を防ぎたいものです。

では、床下浸水の被害に合わないようにどんな対策があるでしょうか。

不安定な大気による大雨によって引き起こされる浸水について原因や被害、浸水被害にあわないための対策をご紹介していきます。

床下浸水など水害被害の原因は?

床下浸水の被害にあう状況というのはそれぞれ原因があります。

ここでは、どのような状態で浸水被害にあうかを具体的にお伝えしていきます。

床下浸水などの水害を引き起こす大雨とは?

大雨が降るのは、主に台風や低気圧の接近、梅雨前線や秋雨前線の停滞、夏場の大気の不安定などが原因となります。

ゲリラ豪雨などで局地的に量の多い雨が降る場合や、長い期間に連続して大量の雨が降ると、堤防の氾濫や下水道の排水処理が間に合わず水害を起こしてしまいます。

降水量80mm以上の雨は「猛烈な雨」と表記され、大規模災害が起きる可能性が高くなるので警戒が必要です。

外水氾濫と内水氾濫とは?

水害による氾濫は2種類あります。

ひとつは内水氾濫というもので、これは集中豪雨などの降雨量の多い雨が降ることで排水処理が間に合わず氾濫してしまうことです。

もうひとつは外水氾濫で、大量の雨が降ることで上流の河川の水位が上がり堤防から水が溢れ決壊してしまうことをいいます。

都市部はコンクリートやアスファルトの道路が多いため水が浸透しにくく水害が起きたりします。

住宅の通気口から雨や土砂が浸入してくる

住宅の基礎のところには通気口が設けられていて、浸水するほどの大量な雨が降ることで土砂や汚泥が通気口から侵入してきます。

通気口は床下の湿気を防ぐためにありますが、台風や集中豪雨などの雨が侵入してくる恐れがあります。

床下浸水による住宅被害

人が住む多くの場所は土地が低くなっている平野部となっていて水害の発生しやすい場所でもあります。

浸水した家を復旧していくのには時間やコストがかかってきます。

では、浸水による被害についてお伝えしていきます。

床下浸水した水は不衛生で早めの処理が必要

通気口から侵入してきた土砂や汚泥は下水を含んでいたり、廃棄物が流れてくるので不衛生です。

浸水した水は臭気を放ちカビや細菌が繁殖しやすく早めの処理が必要になってきます。

床下浸水の被害にあってしまった場合、床を剥がして侵入した土砂や汚泥などを除去しなければなりません。

除去したあとは、きれいに清掃し乾燥をさせ消毒作業をするなど時間と大規模の補修をおこなう必要があります。

床下浸水は保険が適用されないケースがある

台風や暴風雨、豪雨などの被害を補償してくれる火災保険があります。

水害の補償範囲は保険金額30%以上の損害が発生した場合、または床上浸水した場合となっています。

保険会社によって補償範囲は違いますが一般的に床下浸水は保険が適用されない場合があるので注意が必要です。

床下浸水などの水害被害にあわないための対策

大量の雨による浸水被害にあわないためには事前に対策をしておくことが必要です。

堤防の決壊の外水氾濫の場合は、早めに避難をしてください。

それでは、浸水被害にあわないための対策についてご紹介していきます。

土のうを設置する

雨水が家屋内へ浸入を抑えるために土のうを設置します。

土のうは簡単に設置ができてホームセンターなどで土のう袋を買うことができます。

規模の小さい水災で水深の浅い初期段階におこなえる対策方法です。

簡易的な水のうと段ボールを使った対策方法

40リットルほどのゴミ袋を二重にします。

その中に半分ほど水を入れて閉め、段ボールの中に詰めます。

その段ボールをレジャーシートで包み侵入してきそうな場所に隙間ができないように設置していきます。

買い物用のポリ袋でも代用ができ、強度的に不安がある場合は数枚重ねましょう。

ポリタンクとレジャーシートを使った対策方法

ポリタンクの中に水を入れてレジャーシートで包み侵入してきそうな場所に設置する対策方法です。

ポリタンク以外にプランターをレジャーシートで包んだ方法もできます。

止水版を使った対策方法

簡易的に止水版として代用ができる板状のもので侵入してきそうな場所に設置することで防ぐことができます。

止水版として代用できるのはテーブルやボードなど長い板状のものになります。

雨水ます詰まりを取り除いておく

道路にある雨水ますは葉っぱやゴミなどが集まると雨水の流れが悪くなります。

豪雨など大量の雨が降る前に自宅周りの雨水ますの清掃をしておくことも対策になります。

また、カーステップやプランターを道路上に置くことで、雨水の流れを妨げてしまう原因となりますので取り除いておきましょう。

床下が急な豪雨などで浸水しないための対策が必要

日本では年に数回、水害が起きるほどの大量の雨が降ります。

大気が不安定な時期はいつ集中豪雨が起こるか予測がしづらいため日ごろから床下浸水などの水害被害にあわないための対策を立てておいた方がいいでしょう。

床下浸水が引き起こされるのは、基礎にある通気口から雨水が侵入してくることです。土砂や汚泥などが入ってこないように土のうなど設置して侵入を防ぎましょう。

家の構造で床下が密閉構造の地熱床システムというものもありますので、これから家を建てられるという方は検討してみるのもいいかもしれません。

床下浸水で床下に水が入れば、基礎コンクリートがダメージを受け、家全体が劣化してしまいます。

基礎コンクリートにひび割れが入っていれば、さらに被害は進行してしまいます。

床下浸水に備える意味でも、床下の基礎補強をすることをおすすめします。

基礎コンクリートの疑問が分かる!ここをクリック

おすすめの記事はこちら