水道管の凍結を防ぐ対策法は7つ!
ここ数年日本列島を強烈な寒波が襲うことが多くなり、それに伴い雪国でなくても水道管が凍結して水が使えなくなるトラブルが増えています。
そんな水道管凍結を防ぐ対策を7個に絞ってご紹介します。
水道管の凍結とは?
雪国でなくても冬になると夜間に気温が下がり、水道管の中に溜まった水が凍ることで水が流れなくなってしまいます。
すると、翌朝に蛇口から水が出なくなるだけでなく、氷が膨張して水道管を破裂させてしまうのです。
一般的に水道管は-4℃以下で凍結すると言われています。
しかし、以下の条件では-1℃~-2℃でも水道管の中に氷ができて、蛇口から水が出にくくなることがあるので注意しましょう。
- 風が強い日
- 水道管が外にむき出しになっている
- 家の日陰に蛇口や水道管がある
- 家の標高が高い
- 何日か家を留守にした後に水を出す時
- 降雪が続いたあと
水道のトラブルは生活に直結するので、何としても回避したいですね。
そこで今回は冬の水道管凍結を防止する対策を7個ご紹介します。
それがこちら
- 蛇口の水を出し続ける
- 水道管の水抜きをする
- 水道管を保護しておく
- 水道管に水滴をつけない
- 水道管にヒーターをつける
- トイレの水抜きをする
- お風呂の水抜きをする
簡単な対策からDIY要素を含むものまでさまざまなので、それぞれ解説していきましょう。
水道管の凍結を防ぐ方法1:蛇口の水を出し続ける
これは最も簡単な水道管凍結防止対策です。
水道管内の水を常に流し続けることで、水が凍るのを防止できます。
水を出し続ける量の目安は一般的に、鉛筆ほどの太さと言われています。
ポタポタと水滴が落ちる程度ではかえって蛇口で水が凍りついてしまうので注意です。
あらかじめ冷え込みが予想される夜間にやっておくと良いでしょう。
水道管の凍結を防ぐ方法2:水道管の水抜きをする
水道管の中に水が入ってなければ、当然水道管が凍ることはありません。
台所周りでは給湯器やボイラーに止水栓や水抜きが付いているので、冬場は夜寝る前に水道管の水抜きをしてから寝る習慣をつけましょう。
東北地方や新しく建てられたマンションでは電子制御式の水抜きが設備されている場合もあるので、あらかじめ確認しておくとよさそうです。
水道管の凍結を防ぐ方法3:水道管を保護しておく
ホームセンターに行くと、水道管凍結防止グッズとして水道管に巻きつける保温テープや断熱材が販売されています。
もしくは外にある蛇口にタオルや毛布を巻きつけて紐で縛るという方法もあります。
いずれも外気温から水道管と蛇口を保護する目的で付けられます。
これらはDIY感覚で行うことも可能ですが、指定給水装置工事業者に頼んで有料の作業を依頼することもできます。
水道管の凍結を防ぐ方法4:水道管に水滴をつけない
これは水道管だけでなく、蛇口が凍って回せなくなることも防げる対策です。
屋外でしたら雨で濡れた水道管や蛇口をそのままにせず、水滴を拭いておきます。
室内でも水回りの水道管や蛇口をこまめに拭いて乾かしておくと良いでしょう。
水道管の凍結を防ぐ方法5:水道管にヒーターをつける
北海道や東北などの雪国では、水道管に電熱式のヒーターをつけているお宅もあります。
こちらは水道管に巻きつける形で使うケーブル状のヒーターです。
水道管に自分でヒーターをつけるときの注意点
水道管に設置する電熱式のヒーターは、ホームセンターで購入して自分で設置できます。
しかし、以下の点に注意して設置しましょう。
- 材質を痛める可能性があるので、樹脂菅やホースには使用しないこと
- 密巻き・重ね巻きをせずに、ゆるく一定の間隔を開けて巻きつける
- サーモスタットと呼ばれる電源と繋ぐ部分は、給湯器などの熱の影響を受ける所に近づけない
- ヒーターを巻きつけたら、上から保温テープを巻きつけて固定する
- 使わない時期はコンセントを抜いておく
このように自分でも設置は可能ですが、壁や土の中を通る水道管にヒーターを付けたい場合は専門の業者に依頼しても良いでしょう。
水道管の凍結を防ぐ方法6:トイレの水抜きをする
毎日トイレを使っていて水が流れているなら、水道管が凍結すること滅多にないでしょう。
しかし、旅行や出張で数日間留守にする時は、止水栓を閉めた状態でトイレの水を流すとタンク内の水を抜くことができます。
ただし、下水の匂いを止める封水を抜くと匂いが上がってきてしまうので、それが嫌であればトイレ用の不凍液を購入して入れておくと良いでしょう。
不凍液はホームセンターで購入できます。
特にウォシュレット付きのトイレの場合、凍結することでウォシュレットが故障することがあるので注意が必要です。
トイレの水道管が凍結すると給水管の破損だけでなく、内部のゴムパッキンまで破損してしまいます。ゴムパッキンの破損はトイレの漏水に繋がるので避けたいですね。
水道管の凍結を防ぐ方法7:お風呂の水抜きをする
お風呂は家の北側や裏手にある場合が多く、室内温度も低いので蛇口や水道管が凍結しやすいです。
お風呂を使わない時や、夜寝る前はお風呂の水を抜き蛇口から水を細く出し続けておきましょう。
家の外に給湯器が設置されている場合、給湯器周りの水道管凍結を防止するため夜の間追い炊きをする方法もあります。
その場合、温度の目安は35度にしておくと良いでしょう。
「水道管の凍結を防ぐ方法」を試したのに水道管が凍結してしまったら?
あらかじめ凍結対策をしていても急激な寒波や降雪などで水道管が凍結してしまうこともあります。
その時の注意点は以下のとおりです。
水道管が凍結してしまった時は熱湯でなくぬるま湯をかける
水道管や蛇口が凍結して水が出せない時は、お湯をかけて氷を溶かすと良いでしょう。
しかしこの時に絶対に熱湯をかけないで下さい。
熱湯をかけると急激な温度の変化で、金属やパイプにヒビが入り、かえって破損する恐れがあります。
お湯をかける時は、50℃程度のぬるま湯でゆっくりと水道管を温めましょう。
また直接かけるより、タオルを蛇口に巻いてかけると熱が伝わりやすいです。
水道管が凍結してしまった時はドライヤーやカイロを使う
ドライヤーは一定の温度を持続的に出せるので、ゆっくりと水道管を温めたい時に便利です。
コードや電源の問題はありますが、延長コードを使って対処すると良いでしょう。
また一定の温度を保つものとして、使い捨てのカイロを複数使う手もあります。
ドライヤーが届かない場所に複数のカイロを貼り付けて、水道管を温めると良いでしょう。
水道管が凍結してしまった時は専門業者を呼ぶ
それでも水が出ない、もしくは水道管が割れていた場合は専門業者に頼りましょう。
お金を払えば破裂した水道管も、壊れた設備も適切に対処し直してくれます。
水道管の凍結を防止して快適な生活を
水道管が凍って水が使えないと、朝に顔を洗うことも、トイレの水を流すこともできません。
少し考えただけですごく不便な生活だと想像ができますよね。
雪国以外で水道管が凍結するのはあまりイメージがわかないと思いますが、最近では天気予報で水道凍結指数という情報も公開されています。
日頃から天気予報の情報に注意して、冷え込みが予想される夜には蛇口を開けておき水が使える蛇口を確保しておきましょう。