基礎コンクリートが劣化する原因
コンクリートの寿命はどれくらいか知っていますか?
突然ですが、コンクリートの寿命って何年くらいだと思いますか?
ちなみに鉄筋コンクリートの寿命とは、一般に内部鉄筋の20%が錆びるまでの期間を指します。
答えは、約40年と言われています。
意外に短いと感じる方が多いのではないでしょうか。
コンクリートはとても頑丈に見えますし、半永久的に壊れそうにないイメージを持たれてしまうのも無理はありません。
コンクリートはなぜわずか40年で寿命が来てしまうのか。こちらの記事では、その原因や劣化した際の対応策について解説しようと思います。
床下基礎のコンクリートの劣化原因
コンクリートがなぜ40年で寿命を迎えてしまうのかというと、火災といった人的要因のほか、湿気や塩害、風化、中性化などさまざまな原因が挙げられます。
床下基礎のコンクリートにとって水分は天敵
水分はコンクリートの天敵です。
コンクリートは水を通さないと思われがちですが、顕微鏡で拡大すると、無数の小さな穴が開いています。
地下水を地上に吸い上げることもあるほどに、水分を吸収する力が強いのです。ただでさえ水を通しやすいコンクリートにひとたびひび割れやジャンカ(豆板)が発生すると、さらに水が入り放題になってしまいます。
クラックの入ったコンクリートを放置すれば、床下の湿度上昇につながり、カビやシロアリの大量発生を招きます。
床下基礎のコンクリートの劣化を招く風化・塩害・凍害
風化とは太陽光や風雨にさらされることにより粉砕・分解されてしまうことです。
基礎が直接太陽光にさらされるケースは少ないものの、長年の蓄積でダメージを受けることは考えられます。
時が経つにつれ人々の記憶が消え去ることを比喩的に「風化する」と言いますが、基礎コンクリートがなくなったら困りますよね。
また、海から近い地域では潮風による塩害に注意が必要です。寒冷地では凍結によってコンクリートが劣化することもあるので、特に冬季は注意しましょう。
中性化
中性化というのは、アルカリ性の性質を持つコンクリートが空気中の二酸化炭素と結合し、中性の性質を帯びることを言います。
中性化することにより脆く壊れやすくなってしまいます。そして、中性化の影響でひび割れが入ると、そこから空気が入り、さらに中性化が進行するという悪循環に陥ります。
コンクリートの劣化を防止する防水・撥水剤
先述のとおり、コンクリートは湿気に弱く、さらにクラックが入ると中性化が進行しやすくなります。そのため防水・撥水剤を塗って、コンクリートの劣化を防ぐ方法があります。
防水・撥水剤としてオススメなのは、ハイドロスカイ・シリーズの防水・撥水シリーズ。
これを複数組み合わせて使用することで、およそ10年効果が持続すると言われています。
これから紹介する2商品について共通して言えることは、有害物質が含まれない水性無機無溶剤で、「水を水でストップする」イメージです。
床下基礎の防水剤であるSKY-GS
SKY-GSはハイドロスカイ社の防水材です。
コンクリートの表面にシリコーン樹脂の防水層を形成するため、長期的に防水効果が持続します。外部からの水滴を弾き、内部の水蒸気を蒸発させることで、コンクリートが呼吸性を持ち、水分によるさまざまな弊害から床下の基礎を守ります。
塩害や凍害、風害などの防止に効果的なシリコーン系の保護防水材です。
床下基礎の中性化抑止剤であるSKY-SP
SKY-SPはハイドロスカイの中性化防止剤です。
コンクリート内部に浸して含ませることで、細かな隙間を埋め、コンクリートを緻密化します。水分を取り込んでゲル化と結晶化を繰り返して内部の水分を放出し、外部からの水分の侵入を阻止します。
また、コンクリートのアルカリ度を回復するため、内部鉄筋が錆びるのを防ぐことに効果的です。
床下基礎のコンクリートをケアして建物を丈夫に保つ
今回のハイドロスカイ社の製品も工事をおこなう目的は同じです。
基礎はコンクリートでできているので、水分や中性化などによって劣化が進めば、建物自体が倒壊するリスクも高まります。
なるべく早めに床下を点検してみてはいかがでしょうか?