床下リフォームに関するアンケートを実施

先日、戸建てにお住まいの方を対象に床下リフォームに関するアンケートを実施しました。

皆さん良いイメージを持っていないという結果が多く出ていました。

確かに床下リフォーム業界には手抜きの工事をしたり、法外な工事費を請求したりする業者が存在するのも事実です。

ひどい業者になると、シロアリを持参して家主を脅した挙げ句、ずさんな工事をおこなうケースもあるそうです。

そんな床下リフォームの悪徳業者に騙されないためにはどうすればいいのか。

こちらの記事では床下リフォームの悪徳業者の手口と、悪徳業者の見抜き方についてご紹介します。

床下リフォームの悪徳業者による手口とは?

床下リフォームのモニター商法

「広告のモニターになってもらえば、安く工事をおこないますよ」という誘い文句で工事を受注する業者がいます。

一見、理に適っているように思えますが、「モニター」は床下リフォームに限らず悪徳業者がしばしば用いる常套句です。

「モニターになっていただければ半額します」と言われたとしても、それは単に元値が高いだけです。

本当に自分たちの仕事に誇りを持っていれば、そこまで工事を安売りしないものです。もっと言えば、半値にした金額自体が標準価格より高い可能性大です。注意しましょう。

床下リフォームの自作自演商法

床下に何の問題もないのに、問題をでっち上げる業者のことです。

点検の最中に故意に設備を破壊する業者もいるようです。

先にご紹介したシロアリを持参している業者もこのパターンですね。

まっとうな仕事をしている業者は工事前と工事後で写真を比較するなど、丁寧な説明を心がけてくれるものです。

床下リフォームで市の職員を騙る悪徳業者

「〇〇市役所の方から参りました」というのは昔から悪徳業者が使う常套手段です。まともに取り合う必要はありません。

本当に市の職員であれば、身分証明書や腕章を携帯しているものです。その職員が属しているという自治体に問い合わせてみるのも手です。

いずれにせよ市の職員が個人に対してお金を請求することはないので、請求されたらただちに警察に相談しましょう。

床下リフォームで大手企業を騙る悪徳業者

「〇〇リフォームの者です」といった具合に、〇〇の部分に大手企業の名前を入れてセールスに訪れる業者がいます。

名刺にロゴを入れるなどして、全く関係がないのに大手の関連会社を装います。

もちろんそんな業者がまともな工事をしてくれるはずないのは言うまでもありません。

床下リフォームで工事を強引に勧めてくる悪徳業者

高齢者だけで暮らしているご夫婦などを狙って、半ば強制的に契約を結ぼうとしてくる悪い業者もいます。

かなり強引に迫ってくるケースをあるので注意が必要です。

ご両親と離れて暮らしている息子さんや娘さんは、常日頃からコミュニケーションを密に取り、親御さんが怪しい業者に騙されないよう守ってあげましょう。

実際に被害にあった事例

国民生活センターにリフォーム詐欺の事例が掲載されていたのでご紹介します。

 70 歳代の夫婦と90歳代の母との3人暮らしである。業者が突然来訪し、「この辺り一帯を見て回っている。お宅の屋根の漆くいが剥がれているし、瓦もずれているので、屋根を見せて欲しい」と言われた。

屋根から降りてきた業者から漆くいのかけらを見せられ、「このままだと雨水が入り込み、屋根が腐ってしまう。梅雨入り前に早く修理をした方が良い」と説明され、雨漏りで家が腐ってしまっては大変と思い、屋根工事(115 万円)の契約をした。

後日(屋根工事の初日)、屋根工事をしていた業者から「漆くい工事の出来具合を確認したいので、屋根裏(小屋裏)を見せて欲しい」と言われた。業者が屋根裏に入ったところ、「瓦の重みで屋根が歪んでいる」と説明された。また、屋根裏の写真を見せられ、「屋根裏にカビが発生している。カビの原因は床下ではないか」と言われ、今度は業者は床下に潜った。

その後、業者からビデオを見せられながら「床下の土壌の湿気が原因で、床下の柱や断熱材にカビが多発しており真っ黒である。このカビが柱や断熱材を伝わって屋根裏にまで発生している。このままだとカビで柱が腐食してしまう」「屋根の重みを支えるには屋根裏の補強をした方が良い」と説明され、カビで家が腐食し潰れてしまうのではないかと不安になり、床下の換気・補強工事(210 万円)と屋根裏の換気・補強工事(160 万円)の契約をした。

その後日(床下工事の 2 日目)、床下工事の最中に、業者から「浴室の下にある木材が湿っていて、傷みはじめている。タイルの間から浸水して腐食しているので、タイルを張替えた方が良い」と言われ、今度は浴室工事(100 万円)の契約をした。その数日後、別居している家族が来訪した際、工事について話したところ「やめたほうがいい」と言われた。そもそも工事をする必要があったのか知りたい。(契約当事者:70歳代男性無職)

引用元:国民生活センター/悪質な「訪問販売によるリフォーム工事」にご用心/より抜粋

【事例1】突然訪問した業者と2週間で総額約600万円のリフォーム工事を次々と契約[苦情内容]

このように、高齢者を狙い次々に契約を結ばせる手口も少なくありません。

でも、実際に環境が悪化していて施工が必要な場合もあります。もし気になったら、信頼のおける業者に一度診てもらう事が大切です。

悪徳業者はきちんとした施工をしないといった事があるのも事実。施工をしたのに、環境が改善しないといった場合もあるので注意が必要です。

床下リフォームの悪徳業者から身を守る方法とは?

床下リフォームの悪徳業者に騙されたらクーリングオフを活用

床下リフォームの悪徳業者に騙されたことに気付いたら、クーリングオフを活用しましょう。

クーリングオフとは、消費者が購入した商品やサービスについて再考する機会を与えるために作られた制度で、消費者が一方的に売買契約を解消することができます。

訪問販売の場合、書面受領日から8日以内であれば、クーリングオフが可能となっています。

ホームページや口コミをチェックする

公式ホームページの内容をよく見るようにしましょう。内容が詳しく書いていなかったり、詳細ページにも詳しく書いていない場合も多いものです。

また、インターネットで検索してクリックしたページが一枚しか無い場合も注意が必要してください。

私たちの経験上、参考にして欲しい場所はお客様の声や施工実績のページです。お客様の実際の声や施工実績が載っていなかったり、よく分からないようになっていたら、少し疑った方が良いかもしれません。

また、そのホームページ自体が重い(表示速度が遅い)ケースも見られます。程度にもよりますが、あまりにも重い場合は海外の安いサーバーを借りていることが考えられます。

海外のレンタルサーバー自体は違法なものではありませんが、アダルトサイトでしばしば使用されることからも分かるように、警察の捜査から目をくらませるために利用されることが多いのも事実です。

床下リフォームの悪徳業者に騙されるリスクを回避するためにも、あまりにもサイトが重い場合は警戒した方がよいかもしれません。

また、口コミは非常に重要なポイントです。

他の人の口コミを調べて、悪い事が書かれていたら気をつけるようにしましょう。第三者の意見は大変貴重な情報になります。

悪徳業者に騙されないためには家族とのコミュニケーションが重要

冒頭のアンケートからも窺えるように、床下リフォームの印象は決してよいものではないかもしれません。でも、だからと言って、床下リフォームは不必要なのかといえば、それはまた別の話でしょう。

相次ぐ不祥事で警察のイメージが低下しても、この世に警察官がいなかったら絶対困りますよね?それと同じことだと思います。

床下リフォームはあなたのお宅を守るために必ずおこなわなくてはなりません。

だからこそきちんと仕事をしてくれる業者さんを探す必要があるのです。

悪徳業者は得てして口が上手いので、騙されないようにするのは至難の業かもしれません。悪徳業者に騙されないためには何より普段から家族や友人とのコミュニケーションを密に取ることが重要と考えます。

悪徳業者が身寄りのない高齢者をターゲットにするのは、相談相手がいないというのが大きいのです。

こちらの記事が、皆さんがよい床下の業者と出会うために役立ったら嬉しく思います。

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